浄土宗 浄蓮寺

千葉県鋸南町にある浄土宗のお寺のブログです

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ある日のお釈迦さま㉕

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南無阿弥陀

みなさんこんにちは(^O^)


今日の鋸南町勝山は

朝から雨☔☔☔


あまり強い降りにはならなかったものの
一日中、シトシトと降り続け、

又、一週間前迄の暑さは何だったんだ?
と思う程、肌寒い一日となりました💦💦💦


寒暖差が激しく、
体調を崩しやすいと思いますが
皆さん、くれぐれもご自愛ください🙏



さて今日は
「ある日のお釈迦さま」
その㉖をお届けします🙏




今日お届けするお話は
「藁を枕として臥す」
というお話です。


それでは、はじまりはじまり~


~~~~~~~~~~~~


お釈迦さまと弟子たちが毘舎離国の
大林精舎にとどまっていた時のことです。

毘舎離国は、当時のインドの中でも
特に大国であった
マガダ国とコーサラ国に挟まれ
たえず侵略の危険に脅かされていましたが、

毘舎離国の人々はよく話し合い
独立をたもっていました。


ある時、お釈迦さまは
毘舎離の人々を讃えて
次のように讃えました。


「ここの人々は夜は藁を枕として臥し
 朝は早く起きて熱心に各々の任務を
 いとなんでいる。

 だから、マガダ国のアジャセ王は
 この国を攻めようと狙っているが
 どうしても、攻めることができないのだ。

 将来、もしも彼らが柔弱な生活に堕して、
 やわらかい臥所に寝て羽毛の枕をして
 陽の昇るまで眠るようになったら、
 アジャセ王は、この国を攻めるだろう」


続けてお釈迦さまは、お説きになりました


「弟子たちよ、汝らも又、
 藁を枕として臥し、
 心、放逸なる(=怠ける)ことなく
 熱心になすべきことをつとめている。

 だから悪魔が
 汝らの心を攻めようとしても
 攻められることが無いのだ。

 だが、もし将来、柔弱な生活に堕して
 やわらかい臥所に寝て、羽毛の枕に
 陽の昇るまで眠るようになったら

 その時は、悪魔はたちまち
 汝らを攻めるであろう」



そのように説かれた、ということです。



~~~~~~~~~~~~~


このお話は、
お釈迦さまと弟子たちの集団、
=「僧伽(サンガ)」での生活を
表しています。


弟子たちは互いによく話し合い、
同時に、倹約を心がけ、
怠りなく修行に励んでいたからこそ、


教団を保ち、修行の実を
上げることができたのでしょう。


現代の私たちも、僧伽の生活に学び


互いを尊重し、
欲を抑え、足るを悦び


より良き日々を過ごせるように
心がけたいものですね(^^;



それでは今日はこのへんで


明日が皆さんにとって
よき一日となりますように……


(^^)/~~~


合掌

参考
『仏教百話』(増谷文雄著 ちくま文庫