浄土宗 浄蓮寺

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法然上人とゆかりの人々③

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南無阿弥陀

みなさんこんにちは(^O^)


今日の鋸南町勝山は、
朝からお天気は良かったものの

冷たい風が少々強く吹き、
とても寒い一日でした
😱😱😱



さて、今日は
法然上人とゆかりの人々」
その③
をお届けします~

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浄土宗 元祖 法然上人


今日ご登場いただくのは、

法然上人のお母さま
秦氏君(はたうじぎみ)」

です。


お伝記には
秦氏の流れの方」
ということだけが記されて、
詳しいお名前は
伝えられていません。

(ここでは便宜上
秦氏君」と
 記させていただきました)


お父さまが夜討に遇い
非業の死を遂げ、

お父さまの遺言に従い、
幼い勢至丸さま(法然上人のご幼名)は
仏門に入ります。


お母さまの弟
「観覚さま」の下で、
修行を積み、
仏教の基本を学びます。

もとより頭のいい勢至丸さま、
「流れる水の如く」
教わることを身につけていきます。

観覚さまは、
勢至丸さまの優秀さに驚き

比叡山に登り、
本格的に学問修行を積むことを
勧めます。

勢至丸さまも、
観覚さまのお勧めをよろこび、
比叡山に登ることを望んで

お母さまに
比叡山に登ることの
お許しをいただく為、

久しぶりにお母さまを
お尋ねになります。


ここまでが前回のおさらいです
(^^ゞ


gunjima-taii.hatenablog.com


~~~~~~~~~~~~

さて、


勢至丸さまから
比叡山に登りたい」という
決意を聞かされたお母さま、

激しく動揺されます……


仏門に入ったとはいえ、
弟のもとに身を寄せていれば
機会があれば
また会うことも叶うでしょう。

しかし、比叡山
いくつもの山を越えた
遠い所です。


ここで別れたら、もう二度と
会えなくなってしまうかもしれない。

そう考えたら、
「どうか、遠くに行かず
 母の傍にとどまって欲しい」

と思われたことでしょう。


しかし、
そんなお母さまを、
勢至丸さまは説得します。


「お父さまのご遺言、
 〈我が菩提を弔い、
 自らも早く覚りに到るように
 修行に励むがよい〉
とのお言葉が、
深く耳にとどまり忘れられません。

お母さまのおそばで、
孝行を尽くすべきだと思いますが、

修行を積んでお覚りに到ることこそが
非業の死を遂げたお父さまや、

今までお育ていただいた
お母さまの御恩に応える

〈最高のご恩返し〉
ではありませんか。

一時の別れを悲しみ、
将来に及ぶ後悔を
残すことがないように、

どうぞ、
比叡山に登ることを
お許しください」


勢至丸さまは、再三にわたり
お母さまを説得されます。

遂にお母さまも
勢至丸さまの決意の固さに折れて、
比叡山に登ることを
お許しなりますが……、

その時のお母さまの様子は、
お伝記には

「承諾の詞をのぶといへども、
 袖にあまる悲しみの涙、
 小児の黒髪をうるおす」

(承諾の言葉を述べたとはいえ、

 袖ではぬぐい切れない程
 悲しみの涙を流し、

 幼い勢至丸の黒髪を濡らした)
 

と記されています。

そして、愛しい我が子との
別れに耐えかね

「形見とて はかなき親のとどめてし
 この別れさえ、又いかにせん」

(意訳
 頼りにしていた夫が、
 形見に残した愛しい一人子までも
 我が元を離れて行ってしまう。

 この悲しみを
 一体どうしたらいいのか)


と詠まれました。



こうして母と別れ、
勢至丸さまは比叡山に旅立ったのでした。

~~~~~~~~~~~~


お伝記には
勢至丸さまが、毅然として
お母さまを説得したように
記されていますが、

実際は、勢至丸さまにとっても
お母さまとのお別れは、
身を引き裂かれるような
辛さだったと思います。


そして、


この、勢至丸とお母さまのお別れは
実際に今生の別れとなってしまいます。

勢至丸とお母さまが
最後にお別れした地に
「仰叡の灯」
比叡山を仰ぐ灯)
という石碑が建てられています。


こうして
故郷から旅立った勢至丸さま、

比叡山での
本格的なご修行がはじまります🙏



それでは今日はこのへんで


明日が皆さんにとって
良き一日となりますように……

(^^)/~~~

合掌

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