浄土宗 浄蓮寺

千葉県鋸南町にある浄土宗のお寺のブログです

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阿弥陀さまってどんな仏さま?

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南無阿弥陀

みなさんこんにちは(^O^)

今日の鋸南町勝山は、朝から雲☁☁☁が多く、
時折陽も差して「どんより」という程ではなかったものの
何とも微妙な一日でした。


さて、10月14日の記事でご紹介しましたが、
10月11月は、浄土宗のお寺の多くで「十夜法要」が勤められます。

gunjima-taii.hatenablog.com


「十夜法要」(=以下「お十夜」)とは、
阿弥陀様が仏となり(=成仏)、
同時に「極楽浄土」という仏さまの世界を完成されたことを喜び、
感謝申し上げ、極楽へ救われ往くことを願って、
「十日十夜」のお念仏をお称えする法要です。

本来なら十日間にわたり勤められるべき法要ですが、
実際は、1日限りの法要となっているお寺が多いようです。

お十夜シーズンということで、今日は、
そもそも「阿弥陀さま」ってどんな仏さまなの?
ってことについて書いてみたいと思います。

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浄蓮寺ご本尊「阿弥陀さま」

皆さん意外に思うかもしれませんが、
阿弥陀さまは、初めから仏さまだったわけではないんです。
元は、ある国の国王で、出家して法蔵菩薩という菩薩さまとなります。

法蔵菩薩さまは、この世の悩み苦しむ者たちを哀れみ、
「生きとし生ける全ての者を、苦しみのない世界に救いたい」という大慈悲のお心から

「もし私が修行を完成し仏となるなら、
 こんな仏となろう、こんな仏の国(=浄土)を構え、
 私の建てる仏の国に生まれる者にはこんな功徳を与えよう」

と、全部で四十八通りの願いを発し、
「全ての願いが叶わなければ、私は仏とならない!!
と誓われました。

中でも、一番肝心要の願いが「第十八番目」の願いです。
そこには、

「もし私が仏となるならば、<ナムアミダブツ>と念仏を称える者を
 一切分け隔てなく、一人も漏らさず、私の建てる極楽浄土へ救おう。
 もし、念仏を称えて救いから漏れる者が一人でもあれば、
 私は、仏とならぬ」

と願いを発し、誓われました。

(ちなみに、もっとも得意なことを「十八番(おはこ)」というのは、
 この「第十八番目の願い」からきているんですね~(^-^;) 

その上で法蔵菩薩さまは、この願いを成就する為に、
兆載永劫という、とてつもない永~~~い時をかけて、
想像を絶する、文字通りの命懸けの難行苦行をお積みになりました。

その結果、法蔵菩薩さまは
全てのご修行を成し遂げ、
「四十八通りの願い」を全て完全に成就して
遂に阿弥陀佛」という仏さまになられたのです。


阿弥陀さまは、
まさに「私たちを極楽へ救う為に」
仏さまになって下さったんですね~🙂

阿弥陀さまが、今現に仏さまとなっておられるということは、
「ナムアミダブツ」と称えたなら、
誰もが確実に極楽へお救いいただける、ということに他ならないのです。


ですから、
たとえ、この世で一たびお別れしなければならなかったとしても、
「ナムアミダブツ」と称える者同士であれば
いつの日か、この世を離れて
阿弥陀様のもと「極楽浄土」で、
必ず懐かしい再会を果たすことができるのです。

大事な人とのお別れは、
悲しいことに違いないけれども、
「お念仏」のご縁に結ばれる者同士であれば、
決して「永遠のお別れ」という訳ではありません。

極楽で再び会うまでの、
「しばしのお別れ」なのです。

どうぞ皆さん、
いつか必ず「極楽浄土」へお救いいただく為、
そして、
たとえこの世で一度お別れしなければならなかったとしても
極楽で再び大事な方とお目にかかることができるように、

日々「ナムアミダブツ……」とお称え下さい。

それでは今日はこのへんで
明日が皆さんにとって良き一日でありますように
(^^)/~~~

合掌