浄土宗 浄蓮寺

千葉県鋸南町にある浄土宗のお寺のブログです

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お葬式では、なにをしているの?

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南無阿弥陀

みなさんこんにちは(^O^)

今日も鋸南町勝山は
雲が多かったものの、おおむね晴れ🌞🌞🌞

多少風が強かったけど、強風というわけでもなく、

厳しい暑さの中にも、ホッとする瞬間もありました😊


全国的に気温が上がり、
熱中症で運ばれる方も結構いたみたいです。
お互い、くれぐれも気を付けましょう!!

さて、
今日は昨日の「お通夜」に引続き、
都内の斎場で「お葬式」を勤めました🙏

昨日は、
「お通夜では何をしているのか?」
ということを書きましたので、

今日は
「お葬式では何をしているのか?」
ということについて書いてみたいと思います。

「お葬式」の中心・要は
「引導」
という作法になります。

仏教(特に浄土宗)の教えでは、この世は、
「苦しみの世界」「迷いの世界」「穢れた世界」
であるとされます。


それ故に、
「苦しみのない世界」「迷いのないお覚りの世界」「穢れのない清らかな世界」
を目指します。

浄土宗の教えでは
「極楽浄土」

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極楽浄土 正面は極楽浄土の主 阿弥陀さまです

という仏さまの世界に
「往き生まれる」ことを願います。
これを
「往生(おうじょう)」といいます。

お葬式では
悩み苦しみの尽きないこの世に対する
「執着の心」を断ち切って、

「迷い苦しみのない」仏さまの世界
=「極楽浄土」へどうぞ救われて往かれますように、

という思いを込めて、「引導」をお授けします。


具体的には、
七言四句の相伝のお言葉を
これ又、相伝の作法によって故人様にお授けいたします。
(口伝による作法とお言葉なので、
 残念ながらここに記すことはできません
 あしからず、お許しください💦💦💦)

そして、お通夜同様
「念仏廻向」

阿弥陀さまのお迎えを受けて、
無事極楽へお救いいただけますように、と心に願って
時間の許す限り
「ナムアミダブツ……」
とお称えします。

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このようにお迎えに来ていただきます


昨日書きそびれましたが、
私は、お通夜の読経前に
「故人さまが無事極楽という
 苦しみのない世界にお救いいただけるように
 ご一緒にナムアミダブツと称えましょう」
というお話し(法話)をして、

参列しているご家族や親せきの皆さまと
一緒に「ナムアミダブツ……」とお称えしています。

浄土宗の教えに於いては
何よりも
「ナムアミダブツ」とお称えすること

大事なんですね~😊


以上が、お通夜からお葬式までの
大まかな流れです。

このような儀式と、
何より大事な「念仏廻向」によって、故人さまは

「苦しみの世界」「迷いの世界」「穢れた世界」を離れ、
「苦しみなき世界」「迷いのないお覚りの世界」「穢れなき清らかな世界」、
=「極楽浄土」という仏さまの世界へ救われ、生まれ変わられるのです。

昨日書いた「お通夜」同様、
「お葬式」も大事な意味があって勤めているのです


皆さんに、少しでも関心をもっていただけると嬉しく思います。

そして、時には
「もし、自分の命が尽きたら、
 一体どこへ生まれ変わるんだろう……?」
と、思いを巡らせてみてはいかがでしょうか?


今日のところはこのへんで。

明日が皆さんにとって良き一日でありますように
(^^)/~~~

合掌