浄土宗 浄蓮寺

千葉県鋸南町にある浄土宗のお寺のブログです

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「小林一茶 句碑」のご紹介

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南無阿弥陀

みなさんこんにちは(^O^)

今日の鋸南町勝山は、
午前中は、昨日までと同様
気持ちいい夏空でしたが、

午後1時頃から
雷がゴロゴロ~⚡⚡⚡となり始めて、
その後、雨☂が降りました。

一時、けっこう降ったので
「本格的に降るのか?」と思いきや、
1時間くらいでやんでしまいました😅

しかも、
降っている間も、ずっとお日さまが照り続けて、
まさに「狐の嫁入り」のお天気雨!!

ですから、雨が上がったら
逆に蒸し暑くなって、ちょっと参りました💦


さて、
今日は、浄蓮寺の境内にある

小林一茶 句碑」
をご紹介します。

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小林一茶 句碑


この句碑は、平成28年11月、
「浄蓮寺開創400年」を記念して建てられました。

「何故、小林一茶か?」というと、

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小林一茶

実は、

一茶は、文化3年(1,806年)5月19日
房総捕鯨の祖であり、俳句をたしなんでいた醍醐家4代目
醍醐新兵衛定信の招きによって勝山を来訪し
浄蓮寺に宿泊しているんです。

その際、5つの句を詠んでいて、
その中の一つがこの句碑に刻まれている

「小盥(こだらい)も、
 蓮(はちす)もひとつ 夕べ哉(かな)」

です。

意味は(私なりの解釈ですが💦)

浄土宗を開かれた法然上人の
選択本願念仏集』の中のおことば

「念仏の行 水月を感じ昇降を得たり」

というお言葉の心を詠んだものと思われます。

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浄土宗 元祖 法然上人

「小盥」は小さなたらい、
「蓮」は極楽の蓮台でしょう。

夕方、暗くなりお月さまが出て、
小さな盥の水に月が映っている。
(「月」は阿弥陀さまを、
 盥の「水」は、この世と私たちを表しています)

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盥に映る月(イメージです)


月は空中にあり、水は地上にあり、
互いに遠く離れているけれども、

盥の中の水に、月がその姿を宿し
ピタッと一つになっている。


それと同じように、

私たちと阿弥陀さまとは
遠く場所を隔てているけれども、


「ナムアミダブツ……」と称える時、

まさに、水のある所に月が姿を映すが如く、

阿弥陀さまは、いつもどんな時も
そばに寄り添って下さっています。


そして、命の終わる時には
阿弥陀さまのお迎えを賜り、
この身このままで、
極楽浄土にお救い下さるのです。


煩悩を断ち切ることができず、
自分の力では、とても仏さまの世界には
生まれられない私たちです。

阿弥陀さまは、そんな私たちのことをも見捨てることなく、
「ナムアミダブツ」と称える、只、それだけで
はるか遠く離れた
「極楽浄土」という仏さまの世界にお救い下さり、

極楽の「蓮の台(うてな)」のうえに
生まれ変わらせていただける。



そんな、浄土宗のみおしえを詠んだ一句です。


法然上人により開かれた「浄土宗」のお寺、
しかも、寺号は「浄蓮寺」。

この寺にふさわしい一句であると思います。


みなさんも
「ナムアミダブツ」とお称えして、
「盥の水に映る月」の如く、
常に寄り添い下さる阿弥陀さまを
感じ取っていただけたらと思います。


それでは今日はこのへんで
明日が皆さんにとって良き一日でありますように
(^^)/~~~

合掌