浄土宗 浄蓮寺

千葉県鋸南町にある浄土宗のお寺のブログです

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南無阿弥陀

みなさんこんにちは(^O^)
今日の鋸南町勝山は、

早朝、曇っていて⛅、
「今日は、多少暑さも和らぐかな……」と思いましたが、

一昨日までと比べると、
まだましではあったものの
やはり暑かったですね💦💦💦


さて、今日は今週のお題に挑戦!!


「怖い話」といえば、なんと言っても

「地獄」でしょう😱😱😱


みなさん、小さいころ
「嘘をつくと地獄に落ちて、エンマさまに舌を抜かれるぞー」
なんて言われたことがありませんか?

このような、私たちが思い描く
佛教で説かれる「地獄」のイメージは

平安時代の高僧
恵心僧都源信さまの著書
『往生要集』の影響が非常に大きいと言われています。

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恵心僧都 源信さま


第一章の冒頭から、
恐ろしい地獄の様子が
「これでもかーー!!」というくらい、
強烈に説かれています。

その、ほんの一部分、ご紹介してみたいと思います。

「地獄の中の罪人は、常に他の者を害する心を抱いている。
 もし、たまたま互いに目が合えば、猟師が獲物の鹿を見つけたように
 互いに鉄の爪で傷つけ合い、肉は尽きて遂には骨だけになりはてる。
 或いは、極卒(地獄の鬼)が手に鉄の丈や棒を以て、
 地獄に落ちた者を、頭からつま先まで殴打し、
 体は砂粒のようになるまでこなごなにされてしまう。
 或いは、料理人が肉や魚を切りさばく如く
 地獄に落ちた者たちは、鋭い刀で肉を切り裂かれる。

 しかし、
 何処からともなく涼しい風が吹いて来ると、
 一瞬にして元通りの体に甦(よみがえ)り、
 又、同じ苦しみを果てしなく繰り返すのである

 

如何でしょう? 
死んでは生き返り、を繰り返し、
果てしなく苦しみ続けなければならないのが
地獄です。

恐ろしいですね~~~

でもこれは、『往生要集』に説かれる地獄の中でも、
一番「ゆるい」地獄の、冒頭のほんの数行の描写です。
(私なりに現代語訳してみましたが、原文は漢文です)

この先「八大地獄」といわれる八つの地獄が順々に説かれ、
先に進むにつれて、恐ろしさも増してきます。


ちなみに、地獄の様子を描いた
こんな本もあります。参考までに😄
↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓

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『地獄ものがたり』 TOWN MOOK
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『地獄絵を旅する』別冊太陽
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『絵本 地獄』 風涛社

では何故、『往生要集』では
それ程地獄を強烈に説くのでしょうか?


それは
「地獄を恐れ、極楽を願う心を発してもらう為」
です。

『往生要集』では、
地獄をはじめとする「苦しみの世界の諸相」を説いたうえで、
極楽のよろこび

そして

極楽へ行くにはどうしたらいいか……

と、話が展開していきます。

怖がらせるだけじゃなくて、
ちゃんと「救い」が説かれているので
どうぞご安心を🙏


興味のある方は、岩波文庫から出版されていますので、
読んでみるのもいいと思います。
(岩波のものは、書き下し文ですので読みやすいと思いますよ(^O^)


それでは今日はこのへんで

明日が皆さんにとって良き一日でありますように
(^^)/~~~

合掌