南無阿弥陀佛
みなさんこんにちは(^O^)
今日の鋸南町勝山は、
朝から快晴!!
いやー、待ちに待った夏って感じで
気持ちいいです🌞
外はかなり暑かったようですが
今日はほぼ一日中、
事務仕事と原稿書きで室内にいたので
それ程「暑い~~」って感じではなく
身も心も快適に過ごせました😀
さて、「例年ならば……」シリーズ、その③です。
例年ならば、
東京中心の浄土宗のお寺では
5月から8月にかけ
「施餓鬼会」という法要が勤められます。
例年、何件かのお寺さまにご縁をいただき、
この「施餓鬼会」に伺って
お参りの皆さまに法話をさせていただいています😅
が、今年は、ご想像の通りことごとく中止に😥😥😥
実は、檀家のK子さんから
法話用の夏の衣を寄進していただきました。
![f:id:gunjima-taii:20200802202829j:plain f:id:gunjima-taii:20200802202829j:plain](https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/g/gunjima-taii/20200802/20200802202829.jpg)
今年は、新しい衣で
法話にのぞむつもりだったんですがーーー、
この調子だと、一度も袖を通さいまま、
それどころか、しつけ糸さえ取らないまま
シーズンを終えそうな勢いです(T_T)
まあ、来年以後、末永く使わせていただくので
それはいいんですけど、
ところで
「施餓鬼会」とは
読んで字の如く「餓鬼に施しをする」法要です。
お釈迦様の高弟であった「阿難さま」が
お弟子入りして間もない頃のある日の夜中
静かに瞑想をしていると、突如「餓鬼」が現れ
![f:id:gunjima-taii:20200802203324p:plain f:id:gunjima-taii:20200802203324p:plain](https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/g/gunjima-taii/20200802/20200802203324.png)
「汝は三日後に命尽きて餓鬼道に落ち飢え苦しむであろう」
との宣告を受けます。
恐れおののいた阿難様は
お釈迦様に救いを求めます。
するとお釈迦さまは
「阿難よ、汝恐れることなかれ」と
おびえる阿難さまを優しく受け入れ、
「無数にいる餓鬼に等しく飲食の施しをする法」
をお授けになります。
阿難さまはお釈迦さまの教えの通りにすると
飢え苦しむ餓鬼たちは等しく飲食を得て飢えから救われ、
その功徳により
阿難さまも、三日と言われた命を永らえ、
餓鬼道に落ちることもまぬがれることができた。
という、お経に説かれる教えを拠り所に勤められるのが
「施餓鬼会」です。
今の私達も、
餓鬼道に堕ち苦しむ無数の餓鬼に飲食の施しをして功徳を積み、
同時に、
人間の「姿」を受けてはいるけれども
心のありさまは「餓鬼」同然になっていないか?
自らを見つめ直す機会とする、ということも
「施餓鬼会」の大事な趣旨です。
コロナ禍で
一時、いろいろなものが店頭から姿を消しました。
マスク、トイレットペーパー、アルコール消毒……。
中には、品薄を見越して大量に買い込み、
転売して暴利をむさぼる人もいたとか😱😱😱
又、神経質になるあまり、思いやりの心を失い
心ない言葉で人を傷つけてしまう、
ということもあるようです。
姿かたちは人間でも、
このような、醜い「心」や「振舞い」は「餓鬼」そのもの。
「人間」の姿をした「餓鬼」とも言えるのではないでしょうか?
このような醜い心や行為はすべて、
命尽きた後、自分自身が実際に「餓鬼道」に堕ちる原因として、
自分の中に積み重なっていきます。
そしてその身そのまま息絶えれば、
行きつく先は、
「餓鬼道」に真っ逆さま
ということになってしまいます。
とはいえ、一方で
「我が身さえよければ……」という思いは
私たち人間、誰もが持っている心でもあります。
だからこそ、
この「我が身さえよければ……」という思いを
「断ち切る」ことはできないまでも「極力抑える」ように心がける。
「貪る」のではなく、逆に「人にほどこす」ことを
仏教では勧めているのです。
そして、
「我が身さえよければ」という思いを完全に断ち切れず
追い詰められれば罪を犯さずにおれない。
そんな、愚かな私たちを見捨てることなく
「ナムアミダブツと称えればどんな者も漏らさず救う」
と誓われた仏さまこそが
「阿弥陀さま」という仏さまなのです。
![f:id:gunjima-taii:20200717203635j:plain f:id:gunjima-taii:20200717203635j:plain](https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/g/gunjima-taii/20200717/20200717203635.jpg)
いかなる時も、
人に対しての「やさしい心」を忘れないように心がけると同時に
阿弥陀さまの「全ての者を救わずにおけぬ」という
大慈悲のお心を信じて、
「ナムアミダブツ……」とお称えしてまいりましょう!!
それでは今日はこのへんで
明日が皆さんにとって良き一日でありますように
(^^)/~~~
合掌