浄土宗 浄蓮寺

千葉県鋸南町にある浄土宗のお寺のブログです

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私の好きな本⑮

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南無阿弥陀

みなさんこんにちは(^O^)

今日の鋸南町勝山は、
朝からスッキリ晴れましたが、
🌞🌞🌞


時折雲で☁☁☁
お日さまがかげる時間帯もあり、


厳しい暑さに変わりありませんが、
ほんの少し、
涼しく過ごせた一日でした😅




さて今日は、
「私の好きな本」
その⑮
をお届けします。
👏👏👏

今日お届けする一冊は

重松清さんの
きよしこ
です

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きよしこ

以前ご紹介した
『青い鳥』と同様、
「吃音」にかかわる物語で、

7編のお話からなる
短編集です。

gunjima-taii.hatenablog.com


不思議なタイトルについては、
是非本を読んで、ご確認下さい(^^ゞ




ある時、小説家の「ぼく」のもとに
手紙が届きます。

送り主は、
小学生の男の子のお母さんで、
その子も吃音があるとのこと。

お母さんは手紙の中で
「息子宛に
 〈吃音なんかに負けるな〉と
 手紙を書いて欲しい」

と綴っていました。

「ぼく」は何日か迷った末に
結局返事を書きませんでした。

そのかわりに、
いくつかの短い物語を書く、

という設定になっています。


「ぼく」は編集者に

「個人的なお話を
 書かせて欲しい」

といって、この物語を執筆します。


この設定と編集者とのやり取り
そして、
収められている7つの物語。

全てが
重松さんご自身の経験をもとに描かれているのではないか……


そんなことを感じながら
読ませていただきました(^^ゞ



「ぼく」はプロローグの中で
次のように書いています

お話は
少なくともぼくの書くお話は、
現実を生きるひとの
励ましや支えになどならないであろう、
と思っている。


ましてや、慰めや癒しになど。


ぼくはそこまで
現実をなめてはいないし、
お話にそんな重荷を

背負わせるつもりもない。


お話にできるのは


「ただ、そばにいる」


ということだけだ、と
ぼくは思う。


だからいつも、
まだ会ったことのない
誰かのそばに
置いてもらえることを願って、
お話を書いている


この言葉は、
重松さんご自身の思いを
「ぼく」に語らせているのだと私は確信しています。

そんな重松さんの
やさしい「視線」が
私は大好きなのです。


ちなみに、
きよしこ』は3月20日
NHKでドラマ化されました。


www.nhk.jp


7編の中の(たしか?)
4つの物語が
ドラマで描かれています。


安田顕さんが「ぼく」を演じて、
とてもいい味を出してくれていました
😄😄😄


本と併せてドラマも、
もし気が向いたら
ご覧になってみて下さい✨



それでは今日はこのへんで

明日が皆さんにとって
良き一日となりますように……

(^^)/~~~

合掌


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