浄土宗 浄蓮寺

千葉県鋸南町にある浄土宗のお寺のブログです

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私の好きな本 その③

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南無阿弥陀

みなさんこんにちは(^O^)

今日の鋸南町勝山は、

早朝は晴れていましたが、
11時半頃から雨がザーッと降り☂☂☂
その後、あがりましたが

又、降り出したり、又、晴れたり、
晴れたまま降ったり、そうかと思うと曇ったりと

一日のうちに、
猫の目のように目まぐるしく天気が変わる
何とも落ち着かない一日でした。

しかし、3時過ぎからは
海風が部屋に吹き込みはじめ、
わりと快適に過ごせました。


さて、今日は
「私の好きな本」のその③をお届けします!!


今週のお題が「読書感想文」なので、
これに乗っけちゃおうかな~とも思いましたが、

「お題」の方は、又、改めてということで😅


今日、ご紹介するのは
重松清 『とんび』です。

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「好きな作家は?」
と聞かれたら、迷わず
重松清さん」と答えます。

恐らく、重松さんの本は全て読んでいます。

それほど大好きな重松清さんとの出会いとなった一冊が
この『とんび』でした。

以前、お坊さんの自主勉強会で
年に一度、勉強会の会員全員が、
「お勧めの本3冊」を紹介していました。

ある時、尊敬する先生兄弟が
なんと、お二人揃って
この『とんび』を紹介していたんです。


「これは、読まねば……!!」と思い
早速入手して読んでみて、
「重松ワールド」に完全に心を奪われましたーーー!!


不器用だけど、愛情あふれる父「ヤス」と、
優しくて優秀な息子「アキラ」の物語です。

「アキラ」が3歳の時、
母・美佐子さんは、
不慮の事故により亡くなってしまいます。

母に先立たれたあと、
「ヤス」と「アキラ」の親子二人の生活が始まります。
「ヤス」は不器用ながらも、
愛情いっぱいに「アキラ」を育てます。

本で読んでいると、
「ヤス」の不器用な優しさが、
とても心に響くんですが、

「実際にこんな人が父親だったら、
 けっこうめんどくさいだろうな~」とも思いました💦


そんな「ヤス」の「不器用な愛情」を一心に受けて
「アキラ」はのびのび成長します。

「トンビがタカを生む」
という言葉がありますが、
「この父から、なんでこの子が生まれたんだ?」
と思うほど、「アキラ」は優しくて優秀な子です。
(『とんび』という題名は、
 ここからきているんだろうと思います)


物語の最後には、
「アキラ」は結婚して「父」となり、
妻のお中には、2人目の子供が命を宿している。

そして、「ヤス」はお爺ちゃんに。


「アキラ」という子供の成長と共に、
「ヤス」の父親としての成長の物語、

なんだと思います。


物語を通じ、
「親子とは?」「父親とは?」
そんなことを考えさせてくれる一冊です。

皆さんも気が向いたら是非読んでみて下さい(^O^)

ちなみに、この『とんび』、
私の知る限りでは、今まで2度
テレビでドラマ化されています。

読むのがめんどうな方は、
ドラマでお楽しみいただくのも
いいんじゃないでしょうか?

それでは今日はこのへんで

明日が皆さんにとって良き一日でありますように
(^^)/~~~

合掌