浄土宗 浄蓮寺

千葉県鋸南町にある浄土宗のお寺のブログです

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虎列刺?

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南無阿弥陀

みなさんこんにちは(^O^)

今日も鋸南町勝山は、
朝から快晴🌞🌞🌞!!

昨日の天気予報では、
午後から一時雨、
しかも、一時的に豪雨になるかもしれない
とのことでしたが、

心配された雨は、
午前9時前に「ちょろっ」と降っただけ。
しかも、またまた「お天気雨」でした。

そのあとは、今の時刻まで降らないままです。

台風が発生している影響でしょうか、
昨日までと比べると
かなり蒸し暑い一日だったような気がします😅


さて、
以前古い文献を読んでいたら、
「虎列刺」
という言葉が出てきました。

恥ずかしながら、
初めてこの言葉を見た私は
「うん~?なんだこりゃ?」と思いながらも、
そのまま読み進めていたんですが、

読んでいるうち
「虎列刺の劇疫」とか
「疫病初発より……」とか
「虎列刺疫死の……」と出てきます。


「これはもしや?」と思って、
改めて調べてみると、

思った通り、
「虎列刺」とはコレラのことだったんですね💦

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コレラ退治の絵 本文とは関係ありません😅 


ちなみに、私が読んだ文献というのは、
明治9(1,897)年に書かれたもののようです。

内容をかいつまんでご紹介すると、

先ず、罹患の状況について、

その年の6月から12月末までの
感染患者は、161,314人、
うち、亡くなられた方=101,364人、
治療を受けて完治した人=47,885人
治療中の方=19,065人

と伝えています。かなり深刻な数字です。
しかも、罹患した人の実に2/3がお亡くなりになっているんですね🙏

続けて、このようなことが書かれています。

「その劇症を発症すると、
 親は子供の為に何もできず、
 妻は夫に何一つも語ることもできず、
 息をすることもできずに息絶えてしまう。
 あぁ、なんと残酷な事か」

感染した人に、何もしてあげられず
息を引き取るのを、ただ見ていることしかできない。

そんな、忸怩たる思いが伝わってきます。


続けて、次のようなことが書かれています。

〈世界中の人は皆、我が兄弟である〉との思いで
 慈しみの心をもって、哀れむべきを哀れみ、
 〈救い助けたい〉との心を発すことこそが
 人の道というものである。

 どうか、心ある人は、
 亡き方が極楽浄土へお救いいただけるように
 阿弥陀さまの救いを頼み、
 〈ナムアミダブツ……〉と称えてほしい」

如何でしょうか?

今から120年以上昔に書かれたものですが、
今の私たちも、学ぶべきことが多いように感じます。


今、コロナ禍にあって
罹患した人や家族、更には職場や学校に到るまで、
心ない誹謗中傷が向けられるとのこと。


私たちも
〈世界中の人は、皆わが兄弟である〉との思いを以て
互いを思いやる心を忘れずにいたいですね~😊

そして、是非、皆さんも

心ならずも苦しみの中にお亡くなりになった方に対して、
阿弥陀様のお迎えを賜り、
 極楽へお救いいただけますように」
と願って、

「ナムアミダブツ……」
お念仏を手向けていただきたいと思います。 

それでは今日はこのへんで

明日が皆さんにとって良き一日でありますように
(^^)/~~~

合掌