浄土宗 浄蓮寺

千葉県鋸南町にある浄土宗のお寺のブログです

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「お葬式」は誰の為?何の為?

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南無阿弥陀

みなさんこんにちは(^O^)
今日の鋸南町勝山は、

朝から土砂降りの雨☂☂☂
その後、午後からは一時やみましたが、

また夜に降り始めました。
今も結構いい降りになってます

昨日の晴れがホントに貴重だったなーと
改めて感じています。



さて、

近頃テレビで、
「お坊さんのいないお葬式」
というCMを見かけるようになりました

私自身、テレビを見る時間は
あまり長いとは思わないんですが、

そんな私でも見かけるくらいですから
けっこうな回数、流しているのでしょうネ💦💦💦

正直「ここまできたか……」と
憂鬱な気持ちになります。


何故、お葬式をするのか?

私は、2つの理由があると思います

1つは、
「亡き方とのお別れの為」
もう1つは、
「亡き方が、来世、苦しみの無い世界に救っていただく為」

この2つです。


CMでは「無宗教の私が……」と、

無宗教」の方が前提になっているので
人間としての命を終えた後、どこに生まれ変わるか?
という発想はないのかもしれませんが、

仏教、特に浄土宗の教えを信仰している私自身にとっては、
来世、何処に生まれ変わるか?

これは非常に重要な問題です。

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中央 浄蓮寺ご本尊 阿弥陀佛 向かって右 観音菩薩 左 勢至菩薩

浄土宗の教えでは
阿弥陀佛という仏さまの救いを信じて
「ナムアミダブツ」と称えれば
誰もが苦しみの無い「極楽浄土」という世界に
生まれ変わることができる、と説かれています。

私は、この教えを信じ、
「来世は必ず極楽へお救いいただけますように」と
信じ願って、日々「ナムアミダブツ」と称えていますし、
ご縁のある方にこの教えを伝え、
「ナムアミダブツ」と称えることをお勧めしています

お葬式の時は、
阿弥陀さま、この目の前のお方をどうぞ極楽へお救い下さい」と願って
「ナムアミダブツ…」と心をこめてお念仏を称えますし、

参列しているご遺族の皆さまにも
阿弥陀さまの救いについてお伝えして、
故人さまが無事の極楽へお救いいただけますように願って
ご一緒に「ナムアミダブツ……」とお称えしています


「亡き方とのお別れ」の為だけに
お葬式をするのであれば
お坊さんは必要ないのかもしれませんが、

それは同時に、
(少なくとも浄土宗の教えに従って言えば)
「来世の救い」を自ら(或いは遺族の方が)
「拒否する」ということになります。


「来世など信じない」と
言われてしまえばそれまでですが、

少なくとも
「来世、極楽へ救われ往くこと」を、
一点の疑いもなく信じる私には、
とても恐ろしいこととしか思えません


仏教には2500年の、
そして、浄土宗にも850年の「蓄積」があります。
それは、過去のお祖師様たちが
真剣に教えを求めてきた遍歴に他なりません。

いにしえのお祖師様たちの
「求道の遍歴」を尋ねてみるのも、
決して無駄ではないと思いますよ😊


今日は、ちょっとお堅いお話になってしまいました。
それでは今日はこのへんで

明日が皆さんにとって良き一日でありますように
(^^)/~~~

合掌