浄土宗 浄蓮寺

千葉県鋸南町にある浄土宗のお寺のブログです

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こころと、かたちと

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南無阿弥陀
みなさんこんにちは(^O^)

今日は日曜日で解体作業はお休みでしたので、
先日(木曜日)に勤めた法事の時に感じたことを書こうと思います。

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昨日の勝山の海と「みさご島」*文章とは関係ありません

91歳で亡くなられた男性の3回忌の法要で、
お参りになったのは奥様と、娘さんのお二人。
霊園のお墓の前で勤めました。

聞くところによると、
2度の延期を経て、ようやく勤められたとのこと。

最初は、3月末に予定していたところ、荒天(雪)で延期に。

その後、4月に入って行う予定だったところ、
今度はコロナ禍で再び延期。

そしてこの度、まさに「三度目の正直」で
ようやく無事に三回忌を厳修されたとのことでした。

お参りになった方は二人きりでしたが、
本当に心のこもったご法事でした。

無事、お参りを終えた時の、
奥様の何とも言えないホッとしたような穏やかな笑顔が、
何とも印象的でした。


世間には「こころがこもっていれば、形など、どうでもいい」

そんなことをおっしゃる方もあります。

しかし、私のつたない経験から申し上げると、
かたちが崩れると、こころも疎かになる場合が多いように思います。
又、心がこもっていたら、自ずと姿形に現れてくるように感じます。

こころとかたち(行い)は、どうやら連動するようです。

先日の法事を勤めた方は、諸々ご事情がある中で
「何とか三回忌を勤めたい」
という、強い思いがあったからこそ、
2度の延期をしてもご法事をお勤めになったんだと思います。

場合によっては
「今回は、お墓参りだけで済ませようか……」
という選択肢もあったと思います。

実際、緊急事態宣言下で、
やむなく法事を中止された方も多くいらっしゃるようです。

それも、苦渋の決断だったことでしょう。
ですから、決して責めるつもりはありません。

しかし、そんな悪条件の中でも
たとえ延期をしても、二人きりのお参りであっても
心をこめてご法事をおつとめになられた。

そのお姿とまごころに、私自身、何ともいえない感動を覚えました。

様々な事が簡素化されつつある昨今、
それぞれが、できる範囲で心をこめて、
そして、できる範囲で形を整える。

おたがいに、心がけたいですね(^_^)

それでは今日はこのへんで、
明日が皆さんにとって良き一日となりますように
(^^)/~~~
合掌